2021/09/26
KiCadで超単純な回路図を描いてみました
KiCadに入門してみました。
回路図を書くときに何が良いのかな?と調べてみました。
inventhubという電子製品開発用のサービスで、対応しているエディタが以下だったので、この3つに候補を絞りました。
- KiCad
- EAGLE (by AUTODESK)
- Altium designer
以前3Dプリンタの学習を入門レベルで触ったときに、AUTODESKのFusion360の製品を触ったことがあり、結構使いやすかった記憶があるので、EAGLEは良いのかなーと思いましたが、できることがKiCadとあまり変わらないのと、KiCadがOSSだったこともあり、KiCadを採用することにしました。
デザイン的な部分だったり、機能的な部分でAltium Designerはかなり良さそうだったのですが、私のような初学者レベルにはちょっとコストが高すぎるのでやめました。。。一旦基本的な部分をKiCadを使って学習しつつ、時期を見て挑戦してみようかなと思います。
ダウンロード&インストール
今回は5.1.10
のバージョンのものをダウンロードしてインストールしました。
ダウンロード
インストール
macOSの場合です。(Windowsはinstaller.exeなどを実行するのだと思います。)
- KiCadフォルダをApplicationsフォルダにコピーします。
- kicadフォルダをApplication SupportフォルダにCopyします。権限の関係でドラッグ&ドロップでコピーできなかったので、kicadをCtrl+Cでコピーし、Application Supportフォルダを開いてCtrl+Vでフォルダ内にコピーしました。
回路図の作成
こちらのサイトがかなり参考になりました。日本語ですし、ありがたいです。
以下のようなシンプルな回路図を構成しました。
以下を直列に繋いだ回路です。
- 電池(乾電池を4つ直列した6Vの電源)
- 可変抵抗(最大100kΩ)
- 抵抗(220Ω)
- LED
以下手順です。
プロジェクトの作成とページ設定
- KiCadのアプリケーションを開きます。
- ファイル > 新規 > プロジェクト
- 左上の回路図レイアウトエディターをクリックして回路図エディターを開きます。
- 回路図エディターの左上の「ページ設定を編集」をクリックしてページの設定を行います。(会社名やタイトル等)
部品の配置
- 右のメニューアイコンの上から3番目のオペアンプ?っぽいアイコンをクリックして、配置したい場所をクリックします。
- 配置したい部品を検索して選択できる子windowが出てくるので、以下の順に検索して配置していきます。
- BATTERY(電池)
- R_POT(可変抵抗)(POTと検索すると出てきます。potentiometerの略ですね。)
- R(抵抗)
- LED
電池
可変抵抗
- 配置ができたら、右のメニューアイコンの上から5番目の緑色の線のアイコンをクリックして、配線します。
- 配線できたら、抵抗値などの定数を設定します。部品を右クリックして、プロパティ > プロパティを編集(または定数を編集)で設定できます。
回路図のPDF出力
回路図ができたら、最後に出力を試します。
ファイル > プロット からsvgやpdfなどの形式で出力することができました。
以上です。
関連する記事
[OWON SDS1102]オシロスコープを使ってコンデンサの電圧を計測してみる
OWON製のオシロスコープSDS1102を始めて使ってみました。CR回路でのコンデンサの電圧を試しに測定してみました。
KiCadで超単純な回路図を描いてみました
フリーの回路図エディタKiCadをダウンロードして超単純な電池を使った回路図を構成してみました
[はんだ付け]可変抵抗器に導線をはんだ付けしその特性を試してみました
可変抵抗器に導線をはんだごてを使って、はんだ付けしダイオードを使った回路に組み込み可変抵抗器の特性を試してみました
[Fluke 117]電池の電圧をテスターで測る
Fluke 117で単3乾電池を測定してみました