2020/08/24
[第2回]LoRa GatewayであるDragino LG01のwifiを設定
概要
前回では概要を説明しました。
今回は、LoRa GatewayであるDragino LG01のWifi設定を行います。
最終的に、LG01からクラウドサービスにデータをアップロードしたいので、インターネットにアクセスできるようになるところまで確認します。
wifiの設定
私は、すでに備つきのWifiルーター経由でインターネットアクセスしたかったので、以下のような手順を実施しました。(有線LANを利用している場合は、本体のWANポートにLANケーブルを接続すれば良いだけみたいです。)
まずは、LG01に電源アダプターを繋ぎます。
すると、何秒か待つと自動で、Wifiのアクセスポイントが立ち上がります。
dragino-XXXXXX
のようなSSIDで立ち上がるので、そこにアクセスします。(最初はパスワード不要です。)
アクセスポイントにつながった後は、ブラウザで以下のアクセスすると
10.130.1.1
GatewayのGUIコンソールにつながります。
以下でログインできます。
Key | Value |
---|---|
URL | http://10.130.1.1 |
Username | root |
Password | dragino |
ログインができたら、GUIのヘッダーメニューから Network > Internet Access を開き、Internet Accessの編集をします。
Key | Value |
---|---|
Access Internet Via | WiFi Client |
SSID | WifiのSSID |
Encryption | Wifiの暗号方式 |
Password | Wifiのパスワード |
Way to GET IP | DHCP (Wifiのルーターによりけりですが) |
Display Net Connection | (空欄) |
その後、 Save & Apply
を押します。
うまくネットワークの設定を行うと、先ほどまで見えていたアクセスポイントが見えなくなります。(ここでかなりハマりました)
Wifiのアクセスポイントのモードがなくなり、内部ネットワークの別IPアドレスが割り振られます。
スマホアプリの「Fing」などを利用して「dragino-xxxxxx」というデバイスのIPアドレスを探して、LG01の内部IPアドレスを特定します。
LG01の内部IPアドレスが判明したら、http://<LG01の内部IPアドレス> にブラウザでアクセスして、
Status > OverviewのページからNetworkの箇所で、Internet接続ができるようになっているか確認できます。
SSHでも確認
LG01は openwrt というLinuxベースのOSが組み込まれており、SSH経由でアクセスできます。
% ssh root@LG01の内部IPアドレス
Key | Value |
---|---|
Host | <LG01の内部IPアドレス> |
Username | root |
Password | dragino |
ログイン後に curl
を使って、インターネットアクセスできているか確認できます。
# curl inet-ip.info
XXX.XXX.XXX.XXX
IPアドレスが表示されれば、無事疎通していることが確認できます。
開発手順のおさらい
以下のような手順で実施します。
- LG01(Gateway)のwifiの設定 <= 今回の記事のスコープ
- Arduino IDEを使って、LG01の動作確認
- Arduino IDEを使って、LoRa Mini DevとLG01の通信を検証
- ThingSpeakのアカウントの作成
- DHT11(湿度・温度センサー)とLoRa Mini Devをつなぎ、LG01を経由してThingSpeakにデータをアップロードする
第2回は以上になります。
第3回では、No.2のStepを説明していこうと思います。
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